TypeScript × Next.jsで構築する高性能なWebアプリケーション

〜SEO・パフォーマンス・保守性を高次元で両立する最先端フロントエンドスタック〜

近年、Webアプリケーションに求められる要件はますます高度化しています。単なる見た目の美しさだけでなく、「表示速度」「SEO対応」「アクセシビリティ」「保守性」、そして「開発効率」までが問われる時代です。

RIKAIでは、これら複雑なニーズに応えるため、フロントエンド開発において 「TypeScript × Next.js」 という技術スタックを中核に据えています。この組み合わせは、私たちが手掛ける中・大規模なWebシステムにおいて、開発者と利用者の双方に大きなメリットをもたらしています。

なぜJavaScriptではなくTypeScriptを選ぶのか？

JavaScriptは世界中で最も広く使われているプログラミング言語の一つですが、その柔軟性ゆえに、大規模開発やチーム開発では予期しないバグや技術的負債の温床となることがあります。

TypeScriptは、JavaScriptをベースにした静的型付け言語であり、次のような利点があります：

• 型によるエラーの早期検出：コンパイル時に潜在的なバグを発見でき、リリース後のトラブルを大幅に軽減できます。
• コードの可読性・保守性の向上：明示的な型定義により、意図が明確なコードを書くことができ、属人性も低減します。
• チーム開発における効率の向上：補完機能・ドキュメント生成が強化され、新人でもスムーズにプロジェクトに参加できます。

RIKAIでは、社内のすべてのフロントエンドプロジェクトにおいて、TypeScriptの導入を標準としています。これにより、技術的負債を抑えつつ、継続的な開発とリファクタリングが容易になる開発環境を実現しています。

Next.jsがもたらすSEOとパフォーマンスの利点

Next.jsは、Reactをベースにしたフレームワークでありながら、単なるSPA開発に留まらず、SEO対策やパフォーマンス最適化において極めて優れた機能を提供しています。

代表的な強みは以下のとおりです。

✅ サーバーサイドレンダリング（SSR）と静的サイト生成（SSG）の柔軟な使い分け

検索エンジンが正しくインデックスしにくいSPA構成の課題を、Next.jsではSSR/SSGの導入により解決。SEOが重要なサービスサイトやオウンドメディアにも適しています。

✅ 高速な表示・ナビゲーション

自動コード分割とリンクプリフェッチ機能により、ユーザーの体感速度を向上。モバイル環境でも軽快なパフォーマンスを維持できます。

✅ next/imageによる画像最適化とレスポンシブ対応

画像をWebP形式で自動圧縮し、表示サイズに応じて最適化。ビジュアルに依存するUIでも、表示速度を犠牲にせず実装可能です。

✅ API Routesによる簡易バックエンド

Next.js内でAPIを定義できるため、小規模システムではバックエンドレスに構築することも可能です。

RIKAIでの開発実績：TypeScript × Next.js のユースケース

RIKAIでは、TypeScript × Next.js を活用して、以下のような多様なWebアプリケーションを開発・運用しています。

🏠 不動産向けVR内覧システム

不動産会社向けに開発したVRポータルでは、高速なロード時間・SEO強化・スマホ対応が必要不可欠でした。Next.jsのSSGと画像最適化機能により、実現可能に。

🏥 医療機関向け予約・管理ダッシュボード

TypeScriptで厳格な型設計を行うことで、ミスのない安全な医療予約ロジックを構築。また、Next.jsでUIも高速かつ直感的に。

🎓 研究成果を紹介する学術機関向けCMS

SSGを活用し、大量のページでもパフォーマンスが落ちない構成に。SEO対応により、研究情報の検索性も向上しました。

今後の展望

私たちは、TypeScript × Next.js をベースとした開発体制をさらに進化させ、Jamstack構成・Headless CMS・GraphQL連携といった新たな技術との組み合わせにも積極的に挑戦しています。

また、コンポーネントの再利用やスタイルの共通化、Storybookを活用したUI設計の見える化など、フロントエンドの品質管理体制にも力を入れています。

まとめ

TypeScript × Next.js は、現代のWebアプリケーションに求められる高い品質要件に応えるための、非常に強力な技術スタックです。RIKAIでは、技術選定だけでなく、要件に応じた最適な構成提案と柔軟な開発支援を通じて、お客様のビジネス価値の最大化を支援しています。

このスタックにご興味をお持ちの方、あるいは既存システムのリプレースをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。