日本・世界の大手&ベンチャーAI開発企業12社を紹介!

2024年8月30日 by
日本・世界の大手&ベンチャーAI開発企業12社を紹介!
daichi.ito

AI開発を委託したいけれど、どの業者を選ぶべきか悩んでいませんか。

自社に適したAI開発企業を選ぶためには、日本を含めた世界各地にある企業の特徴を把握しておく必要があります。

そこで本記事では、日本や世界にあるAI開発企業について詳しく解説します。

企業ごとの特徴を理解することで、自社の課題を解決できるAI開発会社を見つけられるでしょう。


AI開発企業とは?

AI開発企業とは、人工知能(AI)の技術を研究したり、AIを活用した製品やサービスを開発したりする企業です。

大手のAI開発企業は、自社のクラウドサービスにAIを組み込み、幅広いAI製品を提供しています。一方で、特定の分野に特化したAI技術を開発するベンチャー企業もあり、企業によって扱うAI技術は多岐にわたります。

AI開発企業に委託する費用は、開発期間やAIの機能などによって異なるため、事前確認が必要です。


日本の大手・上場AI開発企業4社

日本の大手・上場AI開発企業は、以下の4社があります。

  • 富士通
  • NEC
  • 日本電信電話株式会社(NTT)
  • 株式会社日立製作所(日立)

上記4社は厚生労働省の大企業の定義「従業員1000人以上が大企業である」企業を元に選定しています。

それぞれの企業や開発しているAIの特徴について解説します。


富士通

富士通は、1980年代からAI技術の開発に取り組んできた企業です。2015年には、開発過程で得た知見や技術を「Human Centric AI Zinrai」(以下Zinrai)として体系化しました。

Zinraiは、以下の4つの技術カテゴリーで構成されています。


カテゴリーの名称

特徴

学習技術

日々の学習により知識やパターンを導き出し、成長する

感性メディア技術

人の声や表情、しぐさなどを画像や音声を通じて感知する

知識技術

価値のある情報を瞬時に見つけ出し、活用できるようにする

数理技術

数理的なアプローチで課題を解決する


富士通は、人の代わりとなるAIではなく「人と協調する、人を中心としたAI」の開発を目指しています。


NEC

NECは、AI技術を組み合わせた「NEC the WISE」を開発しています。組み合わされているAI技術は以下の6つです。


AI技術

特徴

デジタル化・データ良質化

不明確なデータを補足したり、偏りを排除したりする

五感による識別・認証

顔や指紋などで人や物を識別・認証する

意味・意図理解

意味や意図を推定する

解釈付き分析

予測に至った根拠を提示する

高精度分析

機械学習により将来を予測する

計画・最適化

予測に基づき、課題解決のための最適な手段を提案する


NEC the WISEは世界的に評価されており、顔認証・虹彩認証・指紋認証は米国国立標準技術研究所が実施した精度評価で1位を獲得しています。

NEC the WISEの活用例としては、SBI証券と共同でインサイダー取引の審査業務に導入された事例があります。

出典:NEC「「NEC AI不正・リスク検知サービスfor証券」の新メニューとして、AIと業務機能を融合した「総合売買審査サービス」を提供開始」

実証実験では、AIを活用することでインサイダー取引の一次審査で90%もの効率化に成功しています。


日本電信電話株式会社(NTT)

NTTは、コラボレーションによって革新を起こすという思いを込めた「corevo」というAI技術を開発しています。

corevoは、以下の4つのAI技術で構成されています。


AI技術名

特徴

Agent-AI

人間が発する情報から意図や感情を理解する

Heart-Touching-AI

心と身体を読み解き、深層心理や本能を理解する

Ambient-AI

環境を読み解き、予測や制御を行う

Network-AI

複数のAIと連携し、社会システムを最適化する


また、corevoでは以下の4つの画期的とも言える技術を開発しています。

  • 音声認識技術
  • 自然言語処理技術
  • 知識処理技術
  • 感覚情報処理技術

corevoは名前の通り、ビジネスや交通、ヘルスケアなどのさまざまな分野で企業と協力しています。例えば、ビジネス分野では「Agent-AI」を活用して、金融分野の法人審査の高度化や不審者の動作検出などを行っています。


株式会社日立製作所(日立)

日立は、2015年に「Hitachi AI Technology/H」(以下H)を発表しました。

Hは、与えられたデータに対して100万個以上の仮説を自動生成し、適切な回答を導き出します。仮説の中には人では思いつかないようなものも含まれており、意外な解決策が見つかる可能性があります。

Hの特徴として汎用性があり、既存のシステムに追加することが可能です。すでに14の分野で活用が始まっており、物流倉庫の生産性が8%向上したり、コールセンターの受注率が27%向上したりといった成果が出ています。


日本のベンチャーAI開発企業2社

日本のベンチャーAI開発企業として、以下の2社を紹介します。

  • 株式会社Sales Navi
  • 株式会社フツパー

上記の企業は「日本政策金融金庫」の掲載されている【AI・ビッグデータ】部門のベンチャー企業から選定しています。

各企業の特徴を知ることで、ベンチャー企業のAI開発について理解が深まるでしょう。


株式会社Sales Navi

株式会社Sales Naviは、トップセールスの知識や技術をAIを使って標準化し、成果を上げられる営業チームの構築を支援している企業です。

株式会社Sales Naviが開発した「セールスナビ」を使うことで、日々の営業活動をデータ化できます。集められたデータは、ディープラーニングによって企業ごとに最適化された情報として整理されます。

さらに、AIコーチからの指導を受けられるので、商談をより確実に進展させることが可能です。

ツールによって営業成績が向上し、離職率を低下させる効果も期待できます。


株式会社フツパー

株式会社フツパーは、製造業向けのAIを開発しています。

外観検査業務をAIで自動化する「メキキバイト」は、従来の画像処理センサでは難しかった検品ができます。さらに、製品の外観をスコアで評価し、不良の原因分析も可能です。

他にも、「スキルパズル」というシフト作成に特化したAIも開発しています。従業員の基本情報と作業計画を設定するだけで、生産性やスキルアップを加味したシフトを提案してくれます。


世界のAI開発企業3選

世界のAI開発企業として、2023年の売上高トップ3である以下の3社を紹介します。

  • Amazon
  • Google
  • Microsoft


Amazon

Amazonは、画像認識やテキスト抽出、音声認識などのさまざまなAIサービスを提供しています。また、Amazonが開発したAI音声認識サービス「Alexa」は2017年に日本に導入され、家庭にも広く普及しました。

2024年には、「Amazon Q」の一般提供を開始しました。Amazon Qはコーディングを支援したり、製品情報や業績などの企業データに関する質問に答えたりできます。

さらに、社内データを活用して生成AIアプリを構築できる「Amazon Q Apps」も同時に発表されました。Amazon Q Appsは、遂行してほしい業務を記述するだけでアプリを生成できるため、業務効率化が実現できます。


Google

Googleは、2017年にAIファーストを掲げました。

検索や翻訳、マップなどの日常的に使うサービスに加え、洪水予測や病気の治療支援といった社会問題の解決にもAIを活用しています。

Googleは2018年に策定したAI原則に基づいてAI開発を進めています。AI原則の具体例は以下の通りです。

  • AIによって偏見が生み出されないよう努める
  • 強固な安全性とセキュリティ対策を継続的に実践する
  • AI技術の開発や利用にはGoogleのプライバシー原則を適用する

Googleは他の企業とも協力し、さらなるAI開発に取り組んでいます。


Microsoft

Microsoftは、主役は人でありAIは人を助ける存在という考えのもと、AI開発を進めています。コストの削減だけを目指すのではなく、AIを活用することによって生産性や働き方の質の向上を目指しています。

Microsoft Azure OpenAIサービスは、OpenAI社のChatGPTだけでなく、Meta社といったパートナー企業が提供するAIツールも横断的に使用可能です。

また、Microsoft 365にもAIが組み込まれ(Microsoft 365 Copilot)、WordやPowerPointなどを使うときにAIによるアシスタントが受けられるようになりました。


AIを活用したオフショア開発企業3社

コストを抑えてAIシステムを開発したいなら、オフショア開発企業も視野に入れるとよいでしょう。AIを活用したオフショア開発企業は以下の通りです。

  • RIKAI株式会社
  • 株式会社スクーティー
  • 株式会社バイタリフィ

各企業のAI開発の特徴を解説します。


RIKAI株式会社

RIKAI株式会社は、ベトナムでのオフショア開発を行っています。

3人の博士号保持者や5年以上の経験を持つ12人のAIエンジニアを含む専門のAIチームがあり、30以上のAIプロジェクトを成功させた実績があります。過去の経験を活かし、顧客が抱える言語化が難しい課題に対しても、AIを活用した具体的な解決策を導き出す技術力が強みです。

RIKAI株式会社が提供しているAIサービスは、以下の4つです。

  • データマイニング
  • 光学的文字認識
  • 言語認識
  • 自然言語処理

RIKAI株式会社は品質管理部による厳密なチェック体制を整えており、高品質なAI開発を提供できます。また、日本語に対応できるエンジニアも選定できます。

オフショア開発によってAI開発を成功させたい方は、ぜひRIKAI株式会社にお問い合わせください。

グローバル技術で

あなたのビジョンを現実に

RIKAIは「信頼」できるオフショア開発先であり続けます。


株式会社スクーティー

株式会社スクーティーは、生成AIを得意とするベトナムのオフショア開発企業です。

​ChatGPTといった生成AIを使用したシステム開発だけでなく、生成AIを使用した自社サービスも運用しています。

さらに、ベトナム国内でソフトウェアの販売を行うライセンスも保有しており、顧客が日本で展開しているサービスをベトナム向けに調整し、販売することも可能です。


株式会社バイタリフィ

株式会社バイタリフィは、2008年からベトナムでオフショア開発を行っている企業です。

顔感情認識AIや、顔認証AIを活用した出退勤管理システムなど、独自で開発したAI商品を提供しています。

バイタリフィのAI開発は、基本的に3〜6ヶ月以内に初期リリースするスケジュールで進行します。アイデア出しの段階から、システム運用後の改善まで、幅広い対応が可能です。


まとめ

AI開発企業は、得意とするAI技術が企業ごとに異なります。自社のニーズに合う技術を持つ企業に委託することで、AI開発の成功率は高くなるでしょう。

また、AI開発企業を選ぶ際は、費用も重要な要素となります。

RIKAI株式会社は、ベトナムでのオフショア開発を行っており、国内での開発に比べてコストを削減できます。

500件以上の案件に携わった豊富な知見を基に、課題に適したAI開発が可能です。

コストを抑えてAI開発を成功させたい方は、ぜひRIKAI株式会社にお問い合わせください。

グローバル技術で

あなたのビジョンを現実に

RIKAIは「信頼」できるオフショア開発先であり続けます。