WORK
導入事例・開発実績
開発形式
請負型開発
プロジェクトタイトル
データマイグレーション
クライアント
サービス業
規模
170名
開発期間
3カ月
主な使用技術
SQL Server、Python
背景・課題
導入前の状況
国内大手サービス企業(B様との共同プロジェクト)の基幹システム刷新において、データ移行が最大のボトルネックとなっていました。
異種DB間の混在: 移行元はOracle、移行先はSQL Serverという異なるデータベースエンジンであり、データ型や制約の互換性確保が必須でした。
スキーマの劇的な変化: 新システムのビジネスロジック最適化に伴い、テーブル数が320から497へと大幅に増加。単純なコピーではなく、高度なテーブル結合・分割ロジックが求められていました。
データ欠損への懸念: 顧客の根幹を支えるデータであり、1レコードの不整合も許されない極めて高い精度が要求されていました。
解決したかったこと
データ整合性100%の保証: 構造が大きく変わる中で、移行前後のデータ一貫性を完全に維持すること。
ダウンタイムの最小化: サービス停止時間を極限まで短縮し、ビジネスへの影響を最小限に抑える移行プロセスの構築。
技術的負債の解消: 移行を機に、古いデータ形式のクレンジングと、新アーキテクチャへの最適化を同時に実現すること。
導入の決め手
リスク分散型の2段階移行提案: 「DBエンジンの変更」と「データ構造の変更」を分離して管理する、RIKAI独自の中間DB活用プランが、お客様の不安を払拭しました。
大規模マイグレーションの実績: 複雑なテーブルマッピングや大規模データ処理における過去の成功実績と、高い技術的知見が評価されました。
日本品質への深い理解:日本企業の品質基準とコミュニケーションの機微を熟知したチーム体制が信頼の決め手となりました。
RIKAIの取り組み
開発体制の工夫
ハイブリッド型チーム: 日本側にBrSE、ベトナム側に移行専門エンジニアを配置。日本語の細かな要件を即座に技術仕様へ変換する体制を構築しました。
専属の検証チーム: 開発とは独立したQA(品質保証)チームを設置し、移行スクリプトの精度を第三者視点で厳格にチェックしました。
技術的なアプローチ
Migration DB(中間DB)の構築: 移行先のSQL Server上に、移行元と同じ320テーブルの構造を持つ一時的なDBを作成。まずここにデータを同期することで、DBエンジン間の互換性問題を早期に解決しました。
自動変換スクリプトの自社開発: 中間DBから本番DB(497テーブル)へデータを流し込むための変換ロジックを自動化。手作業を排除し、ヒューマンエラーを根絶しました。
ETLプロセスの最適化: 大容量データの転送速度を向上させるため、バルクインサート技術とインデックス管理を組み合わせた高速化を実現しました。
品質・進捗管理
データバリデーション(全件照合): 各工程の完了後に、レコード件数およびチェックサムによる全件照合を実施。移行漏れを物理的に発生させない仕組みを徹底しました。
リハーサル移行(Trial Migration): 本番環境を模したステージング環境で計3回のリハーサルを実施。発生し得る問題を事前に洗い出し、本番当日の手順を秒単位で精査しました。
リアルタイム進捗可視化: 移行進捗をダッシュボード化し、お客様とリアルタイムで状況を共有。不透明な部分を一切残さない管理を行いました。
成果・効果
定量的効果
移行精度: **100%(データ不整合ゼロ)**を達成。本番稼働後のデータトラブルは1件も発生していません。
テーブル構造の刷新: 320テーブルから497テーブルへの複雑な再構築を、予定通りのスケジュールで完遂。
工数削減: 変換作業の自動化により、手動移行と比較して推定50%以上の作業工数を削減しました。
定性的効果
将来的な拡張性の確保: 新しいDB構造への移行により、システム全体のパフォーマンスが向上し、今後の新機能追加が容易な基盤となりました。
お客様の心理的負担の軽減: 徹底したリハーサルと透明性の高い管理により、リスクの大きいDB移行というプロジェクトにおけるお客様の不安を解消しました。
信頼関係の深化: この完遂実績により、お客様から「次世代システムの保守・開発もRIKAIに任せたい」という強い信頼をいただきました。
お客様の声
「320から497へのテーブル拡張は、我々にとっても非常にリスクの高い挑戦でした。しかしRIKAIさんは、中間DBを挟むという堅実な戦略と、驚くほど緻密な検証プロセスで、その不安を安心に変えてくれました。1レコードのミスもなく完遂していただいた技術力と、我々のビジネスを深く『理解』しようとする姿勢に、心から感謝しています。」